相場を牽引するのは「好立地」の「新築タワーマンション」
今回参考にするのは不動産関連サービスを手掛ける株式会社マーキュリーが行った関西で2024年に中古流通した築20年以内のマンションを対象に実施した調査だ。

調査結果を見ると、大阪でも特に梅田周辺を中心に中古マンションの値上がり率の高い駅が集中していることが分かった。調査では、その要因についていくつかの観点から分析している。一つは過去に梅田周辺の好立地でタワーマンションが分譲されている点だ。これらタワーマンションが中古マンション相場を押し上げたと見られる。
さらに2024年に入ってからも梅田周辺では、「グラングリーン大阪ザノースレジデンス」「パークタワー大阪堂島浜」といった平均価格1億円超の高級タワーマンションが新たに分譲された。こうした物件の新築分譲価格も中古マンション相場の上昇に寄与したと考えられるという。