「老後に不安を感じる」と答えた人、それぞれ何割? 

持ち家には「家賃を払わずに済む」「資産として残る」というメリットがあるが、住み続けるうちに修繕やリフォームが必要になる場合もある。「費用の工面はできるだろうか」「子どもに負担をかけるのでは……」と気がかりな人もいるだろう。

一方で、賃貸は住み替えがしやすいという利点があるが、毎月の家賃が必要だ。「年金だけで家賃を払えるか不安」「契約更新時に家賃が上がったらどうしよう」と心配する人も多いのではないだろうか。

不動産情報サイト「ハウスドゥドットコム」を運営する株式会社And Doホールディングスが実施した、50歳以上を対象にしたアンケート調査を参考にすると、「持ち家層」と「賃貸層」、老後の不安に関する意識の違いが浮かび上がった。

まずは、老後に不安を感じている割合から見てみよう。どちらの方がより「不安だ」と感じているのだろうか。

出所:株式会社And Doホールディングス「老後の住まいとお金に関する調査」

割合が大きかったのは「賃貸層」で、「85.8%」※と高い数字だった。とはいえ「持ち家層」も「79.2%」が「不安を感じる」(39.8%)「少し不安を感じる」(39.4%)と回答。10人のうち8人が老後に不安を抱えている計算だ。この結果からは、決して「家があれば安心」とは言えない現状が浮かび上がる。

※不安を感じる55.0%、少し不安を感じる30.8%の合計