<前編のあらすじ>
修子(41歳)の娘・真奈(7歳)は卵アレルギーで、卵を使った料理、もちろんケーキやお菓子なども食べられない。誕生日にはフルーツ盛り合わせにろうそくを立ててお祝いをしていた。
ある日、真奈が学校の給食で誤って卵を食べてしまい、じんましんと呼吸困難に陥って病院へ運ばれたという連絡があった。病院へ駆けつけた修子は、担任から「少しなら食べられる」と、真奈が自分から食べたという説明に不信感を覚えた。
症状が回復して家に戻った真奈に、教室で何があったのかを聞くと、先生に「好き嫌いをするな。食べるまで昼休みに入らせない」と責められて、仕方なく食べたという。怒りに震えた修子と夫は、改めて学校と向き合うことを誓った。
●前編:「食べないと昼休みに入れない」給食でアレルギー食材を強要され救急搬送…説明求める母へ向けられた学校の「仰天対応」
シラを切る担任教師
翌日、修子は怒り心頭で真奈の学校に突撃し、今回の件について詳しい説明を求めた。
娘が担任教師によって、アレルギーのある食品を食べるよう強要されたのだから当然だった。すぐに病院で適切な処置を受けられたから良かったものの、最悪の場合、命に関わることも十分にあり得た。
子供を預ける保護者として、担任教師の高嶋を許せるわけがない。学校に到着した修子は、どうにも自らの感情を抑えることができなかった。
「真奈のアレルギーのことは、学校側も把握していたはずですよね? きちんと納得のいく説明をしていただけますか⁉」
怒り狂った修子の対応にやってきたのは、担任の高嶋と騒ぎを聞きつけて引っ張り出された教頭だった。しかしいくら修子が責任を追及しても、2人とも同じような説明を繰り返すだけで、まともに取り合おうとはしなかった。特に高嶋は、かたくなに自分の非を認めようとはせず、しまいには真奈を責めるようなことまで言い出す始末だった。