【ナスダック100投資のメリット・デメリット】高いリターンが狙える半面リスクも高い

ナスダック100には世界的知名度の高いIT企業が採用されているので、ハイテク企業の動向を確認するのに便利です。S&P500やダウ平均株価といった他の株価指数に入っていないナスダック100の銘柄を、今後大きく伸びる企業と期待することもできるでしょう。

投資信託やETFを通じて投資する場合ですが、構成銘柄が100社と少ないので価格変動が激しく、大きなリターンが狙える一方で、リスクも大きい可能性があると理解しないといけません。

また、S&P500が500銘柄、日経平均株価が225銘柄というように多くの銘柄を採用していることに対し、ナスダック100は100銘柄と圧倒的に少ないのも大きな違いです。これに連動を目指す投資信託・ETFもそれだけ投資先が集中しており、リスク分散がしづらいことを意味します。

しかしながら、米国のみならず世界を席巻する可能性があるハイテク企業が多数含まれており、高い成長が期待できることも事実です。投資資金すべてをナスダック100に投じることはおすすめできませんが、一部を使う程度なら投資妙味を味わうことができるかもしれません。

【新NISAでナスダック100】成長投資枠で購入できる投資信託が多い

新NISAの成長投資枠、つみたて投資枠で購入できるナスダック100に連動を目指す投資信託はいくつかあります。ETFなら成長投資枠で取引が可能です。新NISAでは、投資利益が課税扱いになるので、ナスダック100に投資したい人はまずは新NISAの活用を検討するとよいでしょう。

ただし、証券会社によって取り扱う投資信託は異なります。そこで注意したいのは、投資信託のランニングコストでもある信託報酬の水準です。そもそもナスダック100に連動する投資信託の信託報酬は、その他の株価指数に連動する成果を目指すインデックスファンドに比べると高めで0.2%前後~0.4%台の商品もあります。信託報酬は投資信託を持ち続けている限り発生するので、できるだけ安いものを選びたいもの。しかしながら、証券会社によっては高い商品しか扱っていないケースがあり、この点は注意が必要です。

ナスダック100はおすすめしない?

メリット・デメリットはありますが、NASUDAQを代表するハイテク企業に投資をするなら、ナスダック100はうってつけの投資対象です。1社に投資するよりは分散効果も期待できます。リスクを承知のうえ、投資をするなら少額から始めることをおすすめします。