S&P500とナスダック100の違い

ナスダック100に組み入れられるためには要件があり、「米国内での上場がナスダックのみ」「金融会社ではない」「平均して1日当たり最低20万株以上の出来高がある」「ナスダック上場後2年が経過している」「破産手続きに入っていない」などが挙げられます。また、構成銘柄は毎年12月に見直され、常に最新の成長企業を指数に取り込み続けることも特徴といえるでしょう。

米国を代表する株価指数である「S&P500」の場合、「4半期連続で黒字」が採用条件の1つですが、ナスダック100は資本、時価総額、利益、キャッシュフローなどから構成される基準のどれか1つを満たせば赤字企業であっても構成銘柄に採用されます。新興企業では積極的な投資により赤字を計上することもありますが、ナスダック100ではそういったイノベーションの種を早期に取り入れることができるのです。

【ナスダック100に投資するには?】投資信託やETFを活用する

他の株価指数と同じく、ナスダック100に連動を目指す投資信託やETFはいくつかあり、個人投資家が同指数の値動きに投資したい場合、これらの金融商品を通じて行うことになります。日本では投資信託なら「eMAXIS NASDAQ100インデックス」や「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」など、ETFなら「NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信」や、「iFreeETF NASDAQ100」シリーズなどが取引でき、海外ETFならQQQなどが有名です。なお、投資信託・ETFとも指数の2倍の値動きをするよう設計されたレバレッジ型、逆の方向に変動するよう設計されたインバース型もあります。