長女から聞かされた次女の“本音”
それからしばらくは腫れ物に触るように接してきましたが、先のGWにわが家を訪れた長女からびっくりするような話を聞かされました。なんと、次女は長女に「私はずっと実家に居座るから」と宣言した上で、こう言ってのけたというのです。
「お父さんは働けって言うけれど、私たちがいたって十分暮らしていけるんだし無理に働く必要なんてないじゃない。いざという時には施設の手配くらいはしてあげるから、孫の教育資金を出してもらってもバチは当たらないよね。お姉ちゃん家は自分たちのマンションがあるわけだし、実家と千葉のアパートは私がもらうからね」
あまりに身勝手な物言いに二の句が継げませんでした。当日、次女は孫娘を連れて出掛けていましたが、帰宅を待って問いただしたところ、悪びれもせず「それがどうしたっていうの? 私にはお父さんやお母さんの財産を受け継ぐ権利があるんだし」と開き直ったので、思わず頰を張ってしまいました。
以降、娘は孫と2階の居室に閉じこもり、私のいないところで食事をしたり、妻にお金をせびったりしているようです。ちょっとした“冷戦状態”のため家にいても全くくつろげません。
今年はアパートの修繕代や固定資産税の支払いで虎の子の貯蓄に初めて手をつけました。このまま貯蓄を取り崩していくようなことになったら目も当てられません。
老後のために万全の備えをしてきたつもりなのに、2つの誤算で古希直前になってこんな苦痛を強いられるとは。私たちは一体どこで何を間違えたのか、夫婦で頭を抱える昨今です。
※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。