SBI証券では11月からはクレカ積立だけではポイントが貯まらない!?

よって、SBI証券でも10月まではクレカ積立上限額アップの恩恵は十分に享受できるといっていいでしょう。では、11月以降のポイント付与率・付与条件はどうなってしまうのでしょうか? 

■2024年11月買付分以降の「三井住友カード つみたて投資」のサービス内容

出所:SBI証券プレスリリースより編集部作成

上表を見ると、

・プラチナカード(三井住友カードプラチナプリファードなど)利用時の最大ポイント付与率が5%→3%に引き下げられた
・カードランクに加えて「年間利用額」が新たなポイント付与条件に追加。年間利用額に応じてポイント付与率が変更されるようになった

以上の2つが主な変更点であることが分かります。最大付与率の引き下げも良い変更ではありませんが、多くの人が頭を悩ませるのは後者の「年間利用額」の部分でしょう。

例えば三井住友カード(NL)を使う場合、現行の制度ならクレカ積立をしているだけでポイントが貯まっていましたが、11月からはクレカ積立以外で毎年10万円以上三井住友カード(NL)を利用しないと、クレカ積立では1ポイントももらえないことになります。

「投資をするだけでポイントが貯まる」ことが魅力だったクレカ積立で、投資以外の買い物などが必要になる今回のSBI証券の付与条件改定は一部の人からは「改悪」との声もあがっているようです。

クレカ積立の付与条件変更でSBI証券はどうなる?

クレカ積立は「お得に投資したい」人にとっては、気になる要素でしょう。ただ、特にNISAは1人につき1口座という原則もあり、「クレカ積立」だけで証券会社を選ぶのは少々早計といわざるを得ません。

NISAでどのような商品に投資したいのか、その商品はラインナップされているかを前提に証券会社選びを行うことが大切です。またクレカ積立をする場合も、対象のクレジットカードは自分のライフスタイルに合ったものなのかを慎重に吟味する必要があるでしょう。

今回は11月からの改変について取り上げましたが、この先もポイント付与率や条件は変更になる可能性があります。そうした情報にもアンテナを立てながら、「自分にとって最適な投資スタイル」を確立することが、楽しくムリなく「長期積立投資」を続けるコツといえるでしょう。