<前編のあらすじ>

中国地方在住の鳥羽公恵さん(仮名・30代)は、大学生の頃に交際が始まった同級生と、社会に出て3年後に結婚した。

結婚して1年たった頃に妊娠が発覚。鳥羽さんは産休・育休中の生活費について夫に相談するも、サポートする気が一切ない様子に困惑する。何とか一部の生活費を負担してもらえることになったが、出産準備費用はほとんど鳥羽さんのポケットマネーから補てんした。

娘を出産後も、夫の非協力的な態度は変わらなかった。夜勤のある夫は、いつ夜勤があるかのスケジュールを教えてくれないばかりか、飲み会に行く日も連絡さえしてくれない。そのような状況の中、ついに不倫疑惑まで出てきたのだった。

●前編:【「俺、やることあるからよろしく」妻あぜん…結婚後に判明した夫の「ありえない態度」と「金銭感覚」】

再構築できるのか

「別宅借りてるよね?」「第三者をつけて話し合おう」と鳥羽さんが言うと、「まずは2人で話し合おう」と言って夫は聞き入れなかった。

深夜、不機嫌な様子で帰宅した夫は、「なぜ別邸があるとわかったんだ?」と問い詰め始めた。

すると鳥羽さんは、ばか正直にメールをパソコンから見たことを言ってしまい、夫は「勝手に人のメール見るなんてありえない!」と激昂。

もう鳥羽さんが「Nって誰?」と聞いても、「お前には関係ない」。「電話してみて」と言っても、「する必要はない」。「ただお前と離れたかったから別宅を借りたんだ」と言い張り、逆に鳥羽さんへのダメ出しが始まる。

「部屋の掃除がなってない。朝ごはんを作ってくれない。……作っても『食べる暇ない』って言って食べなかったのは夫ですが、『なら弁当にしとけよ』と言われました。夜帰ってきても出迎えもない。……娘を寝かしつけて、そのまま寝ちゃってたんですが、なぜか説教されていました」

説教は延々と小一時間続き、鳥羽さんは眠さと疲れのため、「ごめん、改善するところは改善するから」と謝ってしまう。

「じゃあ、もう1回やっていこう」

満足気に夫が言い、再構築の流れになった。

「今思えばまともな精神状態じゃなかったと思います。Nの電話番号がわかっていたので電話してみましたが誰も出ず。その夜、『お前、相手に連絡したりするなよ。関係ない人なんだから』と夫に言われたので、Nが夫に私から電話があったことを言ったんだろうと思いました」