男性は先々を見据えているもの。一緒に資産運用をやっていくのも吉

本件は、女性側も残念でしたね。お気持ちは分かるところですが、いろいろと理解が乏しいと感じました。

まず、そもそも年収1000万円とは「簡単に使いきれる金額」です。税金関係を差し引き、賞与も考えると、毎月の手取り額は40万円前後になります。それに、知るぽると(金融広報中央委員会)の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、高年収な方ほど貯金額も多い傾向です。生活費を除いて実際に毎月使えるお金は10万円にも満たないこともよくあります。婚活では多くの異性に会いますから、一人に多くを使えないのも普通です。

また一般的に、結婚を意識した男性は、結婚後の住居購入や教育費などを考えています。そしてそれらに対して、「どれだけ貯金があっても足りない、安心できない」とも考えがちです。実際、2000万円では満足に住居も買えませんし、どんなに女性が力いっぱい「大丈夫!」と叫んでも、冷静に計算している男性には通じません。結婚してから変わるつもりでも、それは男性には分かりませんし、変わったところで「遅い」と考えることもよくあります。

最近こそ、賃上げや日本株の急騰が取りざたされていますが、日本は長く不況・不景気な時代でした(むしろ、物価高で多くの方の実感は不景気のままかもしれません)。男性はどんなに高年収でも、無計画にお金を使わせる女性は結婚相手として不適格と見なす傾向になっています。お金を使わせるのは、先々を考えていないから、ひいては結婚する気がないから……という理屈です。和人さんのように、仮に結婚しても「無計画にお金を使われて不幸になるだけ」と考える男性も少なくありません。

逆に男性と歩調を合わせて先々を見据え、デートは割り勘を基本として、日頃から仕事や貯金に励む女性こそが結婚相手としてふさわしいと考える傾向にあります。相手によっては、同じように資産運用を始めるのもおすすめです。今や結婚はゴールではありません。できれば女性も男性と同じく結婚のその先を見据え、男性への歩み寄りを意識するよう心がけましょう。