婚活も戦略が大事!まずは客観的な自己分析から
厳しい話ですが……典型的な婚活失敗女性ですね。現在の自身の「市場価値」を考えず、ひたすら相手に一定水準以上を求める……。お気持ちだけは分かりますが、婚活では男性だって女性を選んできますから、それではつり合いが取れずに延々と結婚できないのも当然です。
例えば、受験だってどんなに東大を望んでも、「東大がムリなら、せめて」といってMARCH(マーチ)や近くの国公立などを狙っても、そもそも当人の学力レベルがその水準に達していなければ合格できません。トップクラスは除いて、どんなにスポーツができても、元生徒会長だとしても、それは同じです。受験でいう自身の偏差値=婚活でいう市場価値を理解して、それに見合う相手を選ぶのが出発点といえます。
自身の偏差値=市場価値という表現をすると、抵抗を感じるかたも多いと思います。ただ、現実として、婚活では最初、女性は男性を「年収」で測りますが、男性は女性を「年齢」で測るのが基本です。
この年齢とは女性が考える以上にシビアであり、20歳の頃をピークに、30歳を過ぎる頃には半減、35歳を過ぎれば10%程度と見なされます。見た目が若々しい、年収が高いなどは婚活の世界では、残念ながら“補足”にしかならないのです。
学力とは違い、年齢は努力でどうにもなりません。なので、つい目を背けるかたも少なくないのですが……それでもまずは冷静に自身の現在の市場価値を客観的に理解して、それに見合う相手がどういう男性かを考えてみましょう。
「結婚しない・できない」よりは良いのでは?
内閣府の令和4年版「少子化社会対策白書」によると、2020年の50歳時点の未婚率は女性でも17.8%となっています。すでに約5人に1人は女性でも結婚しない・できない時代であり、しかも今後も上昇基調にあります。結婚しない・できないことも普通にありえる時代といえます。
今は3組に1組は離婚する時代であり、結婚したほうが幸せとは言えません。しかしお金の面でいえば、相手に一人暮らしできる最低限の年収があるなら、結婚したほうが独身のままでいるよりも経済的に有利なのは確かです。仮に同じ年収の2人なら、収入は倍になっても支出は倍にはなりませんし、少しくらい相手の年収が低くても理屈は変わりません。
現在の日本は老後資金準備が課題です。一般的に2000万円必要と言われます(ただ、実際にはこの計算が万人に当てはまるわけではない点には注意が必要です)。1人でも十分にこの金額を貯金できそうなら、ムリに結婚する必要はありません。しかしそうでないのなら、結婚は「人生を生き抜くための大切な手段の一つ」とも言えます。
29歳という平均初婚年齢を上回った女性が総じてダメではないのと同じく、平均年収を下回る男性が総じてダメではありません。「婚活では最初、女性は男性を年収で測り、男性は女性を年齢で測る」といいましたが、それは入り口の話です。実際に結婚すると、年齢や年収は気にならなくなり、それより内面・人間性を気にする声が少なくありません。そして、お互いの思いやりによって、年齢や年収を超えたところにある「当人たちにとっての幸せな暮らし」「独身時代よりも幸せだと感じる家庭」を手に入れたかたはたくさんいます。
ぜひ結婚しない・できない人生と比べてどちらが良いのか、落ち着いて考えてみましょう。
※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。