大きく変化しない金利はニュース性が低い

次に、経済ニュースであまり取り上げられないことについてです。

この点については、いまのアメリカの話とは少し裏腹になりますが、株式相場や為替相場に比べると、金利は通常あまり大きく変化しないということがあります。だからニュース性が低いのです。

結果として、メディアでも、株式市場に比べて金利に詳しい記者は少なくなり、ますます報じられなくなっていきます。

もちろん先ほどのアメリカのように、珍しく金利が急変動すると経済的には大ニュースになるのですが、普段金利について報じていないものだから、扱い始めてもどこかおっかなびっくりで、ちょっとあやふやな内容も多く、受け手の側にも「金利のニュースはなんだかよくわからないな」といったイメージが広がってしまいがちです。

ということで、金利にまつわる地味さや、ある意味でのつまらなさは、金利の重要性が低いことに由来しているのではないということです。むしろ、とても重要なのに、なんだか敬遠されがちなのが金利なのです。

ですから、その金利を理解することで、いままで見えていなかったいろいろなことが見えてくるようになるはずです。そのための具体的な話を次回以降でしていくことにしましょう。

●第3回(「利息」は日割り計算が一般的…どう計算される? 数式とともに具体的に解説)では、金利に関する様々な“決めごと”や具体的な注意点について解説します。

『教養としての「金利」』

田渕直也 著
発行所 日本実業出版社
定価 1,870円(税込)