望まない保険加入もしなくて済んだ

変額保険を勧められたと話したら、商品性を詳しく説明してくれた上で、次のようなアドバイスをくれました。

「例えば変動金利の個人向け国債なら、インフレに対して完全に無力というわけではありません。適用利率はその時々の金利状況に応じて見直されます。そもそも急激なインフレが起きない限り、白石さんならそれなりに余裕のある老後が送れるはずです。値動きのある金融商品に抵抗を感じるのであれば、加入する必要はないと思いますよ」

白石さんから加入する必要がないと言われて肩の力が抜けました。

その後、「これは内輪の話ですけれど……」と話してくれたところによると、保険会社と代理店契約を交わしているFP事務所だと、それも事業の一環に組み込まれていて、条件に合いそうな人には保険を勧めてくるのだそうです。

オーダーメードな提案に大満足

「僕はもともと銀行員で、銀行が勧める商品ばかり販売するのに嫌気が差して独立したクチです。お客さまには一人ひとりの状況に合わせたオーダーメードのご提案をしていきたいんです」という白石さんの言葉には説得力がありました。

銀行員時代の反省から「懇切丁寧なアフターサービス」もモットーにしているそうで、面談を終えた後もメールやSNS経由で週に2~3回は事務連絡や情報提供があります。不明点があれば、365日24時間、質問も「好評受付中」とのことでした。

共有してくれた情報も、同世代の“定年女子”のイベントや、おひとりさまの終活をサポートするNPO(特定非営利活動)法人、さらに私の好きな美術展の開催決定など有用なものばかりでとても助かっています。

世代の違うFPと出会い、感じたメリット

会社の親しい同期に白石さんのことを「最初は大丈夫かなと不安だったんだけれど」と冗談めかして話したら、逆に、「何言ってるの? 私たちくらいの年齢になったら、アドバイザーは逆に若い人に限るのよ。良かったじゃない、死ぬまで面倒見てもらえる人が見つかって」と返されました。彼女も近々白石さんのところにリタイア後のプランの相談に行く予定です。

白石さんとの出会いを通して、お金についてもセカンドオピニオンとして複数の専門家の意見を聞いてみることが大切だと痛感しました。

同時に、FPにもいろいろな方がいて、所属する事務所やキャリア、年齢などはあまり当てにならないなというのが私の実感です。白石さんには、同期の言うように死ぬまで面倒を見ていただきたいと思っています(笑)。

●姉がハマった推し活、その驚きの資金源とは?
詳しくは仕事もせず実家で「推し活」に没頭…父の死後に発覚した“姉の嘘”】(本サイト記事)で解説します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。