1.子は親へサポートしたい気持ちを伝える
お互いを思い合う気持ちを前提に話し合いを進めるためにも、ミドル世代の方々はまず親に気持ちを伝えることで歩み寄りましょう。
「財産の管理が大変になってきたのでは?」「何か手伝えることはない?」といったように、親の困りごとを尋ね、それをサポートしていきたい気持ちがあることを初めに伝えてみてください。
親世代の方々には、高齢になって今後の財産管理を心配し、新聞や雑誌の記事を切り抜いて筆者に相談にいらっしゃる方もいます。親が心配に思っていること、まずはそれを共有してもらうことから始めていきましょう。
2.親に財産の開示を求めるときは、理由まで説明する
子の歩み寄りで、親が「支援して欲しい」という気持ちを伝えてきたら、少しずつ親の財産の情報を開示してもらいます。
ここでトラブルを避けるためにも、財産の情報開示が必要な理由を親に理解してもらいましょう。子が手伝っていくためには、まずは親の財産の所在を知ることが不可欠だと伝えた上で、「どの金融機関と取引があるか」「自宅以外に不動産を所有しているならばどこにあるのか?」そんなことから少しずつ聞いていくとよいでしょう。
ポイントは、すべての財産について一気に聞き出すのではなく、何か話のきっかけを利用しながら少しずつ聞いていくこと。そうして集まった情報を蓄積していくとよいでしょう。