◆トレーニング3~普段から、親子でお金に関する会話をする

「うちの子は何でもかんでも、買ってほしいとねだる」と感じている親も少なくないでしょう。それは親子間でお金の話題が少ないことが原因かもしれません。

例えば、トレーニング1の買い物では、買い物をしたあと、物を買ったことでお金が減ったことを必ず話し合います。

また、お菓子を買う予定だった時にゲームセンターでゲームをしたいと言い出したら「ゲームをしたらお菓子を買うお金はなくなる、どっちにする?」と子どもに選択させます。もし予定外の物を欲しいと言い出したら、欲しい物を買ったら「ピアノの発表会で着る洋服が買えない」「野球やサッカーで使うシューズが買えない」など、その時買う必要がある物と比較して、どちらかしか買えないことを伝えます。こうすることでお金は有限であり、だからこそ何が必要なのか考えてからお金を使う必要がある、欲しい物より必要な物を優先して買う必要があるということを学びます。

さらに、お金は働いているからこそ得られるものということも伝えておきましょう。親が働いているからご飯を食べられるし、習い事もできるということを普段の会話の中に取り入れてください。そうすることで、お金は簡単に手に入れられるものではないということを、子どもなりに学びます。

この道筋が子どもの頭の中で出来上がれば、お小遣い制のスタートです。学用品や勉強にかかる必要なお金は親が出すけれど、自分が欲しい物を買うためのお金は、お小遣いから出すといった各家庭のルールを決め、お小遣いをあげます。

金額は、小学1~3年生であれば月に200~300円でよいでしょう。使い切ってしまっても、次のお小遣いの日まで追加でお金を渡してはいけません。子どもは決められた範囲内のお金で、どうやりくりするかお小遣いから学ぶのです。その際、お小遣い帳もつけさせてください。

●中学は公立?私立? 第3回へ続く>>

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