お小遣いで、お金の使い方を学ばせる
子どもは、お小遣いでお金の使い方を学ぶことができます。お小遣い制を始める時期としては、小学1~3年生がお勧めです。「小学校低学年の子どもにお金を渡しても大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。子どもは自分が自由に使えるお金を与えられたほうが、大切にお金を使おうとします。
しかし、お小遣いをあげる前に、次の3つのトレーニングが必要です。このトレーニングをした上で、お小遣いをスタートさせてください。
◆トレーニング1~一人で買い物をする
できれば小学校に入学する1~2年前に経験させたいところです。もし、小学生になってもまだ一人で買い物の経験がなければ、すぐに始めましょう。最初は、お店でお金と商品を持たせて、一人でレジで精算させます。これができたら50~100円(子どもが計算できる範囲の額)のお金を持たせて「この金額内で好きな物を買ってよい」と、商品選びから精算までを一人でさせます。
これをすることにより、一人で買い物ができたという自信が付くと同時に、お金は使えばなくなることを理解できるようになります。
◆トレーニング2~銀行にお金を預ける
お年玉などまとまった金額のお金があれば、銀行に一緒に預けに行きましょう。そうすることで、自分のお金は銀行にあることを知ります。小学1年生くらいの子どもを持つ親は、よく「うちの子は銀行に行けば、お金がいくらでも出てくると思っている」と言いますが、それは、子どもが銀行の役割を知らないからです。自分のお金を預金することで、銀行には自分が預けた分のお金だけ存在することを学びます。そして、銀行に預けることでお金を紛失するリスクがなくなったり、数円ですが利息が付いたりと銀行に預けるメリットや、銀行の役割を知ることができます。