今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、投資信託の基本的な知識と投資するファンドの選び方について解説した濱島成士郎著『証券会社が勧めた投資信託で100万円損しています! ハマシマさん、資産運用のコツを教えてください』の一部を特別に公開します(全4回/本記事は第1回)。同書を解説する無料セミナー情報も!

※本記事は濱島成士郎著『証券会社が勧めた投資信託で100万円損しています! ハマシマさん、資産運用のコツを教えてください』(ビジネス社)から一部を抜粋・再編集したものです。

日本で設定・運用されている本数は約6000本

「投資信託で資産運用しましょう」言うは易し。いざ買おうとしても、その数の多さに啞然としてしまいます。

何しろ2023年10月末時点で、日本国内において設定・運用されている投資信託の本数は、5908本にもなるのですから。この数は東京証券取引所に上場されている企業の数をはるかに上回ります。

とはいえ一金融機関の窓口で5908本すべてが選べるわけではありません。投資信託は、投資信託会社と販売金融機関との間で契約を結んで取り扱われるものなので、契約がない商品は販売できません。そのため、金融機関によって取り扱い本数は違っていて、2000本くらいのところもあれば100本くらいのところもあるように、まちまちです。

したがって、投資信託でポートフォリオを組む場合は、ある程度取扱本数の多い金融機関に口座を開設することをお勧めします。

そのうえで、良質な投資信託を選べるよう、選択基準をきちんと知っておく必要があります。

仮に口座を開設した金融機関が2000本あまりの投資信託を扱っている場合、この選択基準を持っていないと、何を買ったら良いか迷ってしまい、なかなか一歩が踏み出せない可能性もあります。

もちろん、どの投資信託を買うかは個人の自由です。ただ、なかには絶対に買わないほうがいい投資信託というものもあります。それも含め、お客様側に立つ資産運用アドバイザーとしての選択基準を説明したいと思います。