今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、子どもにも家計にも最善な教育費の「かけ方」「貯め方」がわかる前田菜緒氏の『書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方』の第4章を特別に公開します(全4回/本記事は第2回)。著者本人が同書を解説する無料セミナー情報も!
※本記事は前田菜緒著『書けばわかる!わが家の家計にピッタリな子育て&教育費のかけ方』(翔泳社)から一部を抜粋・再編集したものです。
携帯電話の契約前に確認したいこと
子どもに携帯電話を持たせる目的には、親との連絡手段や防犯対策が挙げられます。特に小学校低学年のうちは、子どもが帰ってくる時間に親が家にいないと、ちゃんと家に帰ってきたかな?と仕事をしながら心配になってしまうものです。そこで、携帯電話の登場です。子ども用携帯電話には、ガラパゴス携帯(以下ガラケー)とスマートフォン(以下スマホ)の2つのタイプがあります。
ガラケータイプは、インターネットの利用はできず、GPS機能が搭載され、通話やメールが主な機能です。最低限の機能に絞られているので、小学校低学年が利用の対象になってくるでしょう。料金は、機種代込みで月額1,500円程度です。
一方、スマホタイプはインターネットやSNSが利用でき、小学校高学年から中学生が利用の対象のようです。内閣府の「令和2年度青少年のインターネット利用環境実態調査結果」では、今や小学生の約9割がインターネットを利用しており、子ども専用のスマホでインターネットを利用している割合は、11歳では約4割ですが、12歳では約6割、13歳では約8割となり、小学校高学年から中学生にかけてスマホを持ち始めていることがわかります。
スマホの料金は、格安携帯会社を利用すれば月額1,000円以下のサービスもあります。機種代は別途かかりますが、安い物だと1万円程度であります。中古の機種もありますし、何より親のおフルの携帯電話を持たせるなら機種代は不要です。
忘れてならないのは、親の許可なしにアプリの課金をできないよう設定することです。ゲームなど、どうしてもアプリ内課金をしたいなら、子どものお小遣いでプリペイドカードを購入させて、そこから課金するようにしましょう。
携帯電話は一度持たせるとそれ以降ずっと持たせることになるので、携帯会社を決めるのも親と同じなど安易な選択ではなく、その時の最新料金の情報をキャッチし、比較・検討した上で決めましょう。