義母の行き過ぎた介入に我慢の限界
驚いたのは、そうした際に妻が常に義母側についたことです。妻が妊娠5カ月目を迎えた時には義両親の親族や私の両親から、いわゆる「帯祝い」が届きました。私は、お返しは自分の会社で扱うお菓子でもと考えたのですが、義母は「帯祝いのお返しは紅白餅に決まっているの。きちんとしたデパートの包み紙でお送りしないと」と言って聞きません。妻に「愛美はどうなの?」と尋ねると、「ママの言う通りでいいと思う」と答えます。
子供の性別が女の子と分かると、義母は「生まれた後では遅いから」とデパートでベビー服やベビー用品を買い込んでくるようになりました。しかし、全部が全部、昭和の時代にはやったようなブランドばかり。会社のECでは海外のしゃれたベビー用品を扱っているので、どれもがひどく古臭く感じました。それなのに妻は、「ありがとう、ママ。助かるわ」と全く違和感を覚えていないようでした。
くすぶっていた火種が一気に表面化したのは、義母が子供の学資保険のパンフレットを持ってきて、あたかも生まれたらすぐに加入するのが当たり前のような物言いをした時です。私は、子供のために投資信託の積み立てを始めるつもりでした。いろいろ調べた結果、今の時代、長期の資産形成を行うには積み立て投資が最適な方法だと判断したからです。義母にそのことを伝えたところ、義母は烈火のごとく怒り出しました。
「何言ってるの? 学資保険も掛けてやれないなんて、生まれてくる子供がかわいそうじゃないの!」
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※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。