初心を忘れず、時間の経過を忘却に使わない加入者に
これを筆耕している6月、企業では4月に入社された皆さんの研修が最終段階に入っています。7月からはいよいよ企業人として、配属された部署で仕事を覚えながら一生懸命業務に取り組まれていくことと思います。
私は一年を通じて、DCを導入している企業様から依頼を受け、DC運用に関する説明やセミナーに登壇する場面として、4月に入社された新入社員の皆さんとお会いする機会が多くあります。お聞きいただく皆さんは、毎日研修で頭がいっぱいになっているにもかかわらず、DC運用の目的はご自身の将来のためと、しっかり理解しようと真剣に耳を傾けてくださいます。
こうした皆さんは、きっとご自身に最適なリテラシーをご自身で身につけ、ご自身が納得する運用を行っていけるであろうと、大変嬉しく感じる一方で、これから勤続年数が増えていくにつれ、任される業務範疇や責任、ご自身のライフバランスも人それぞれ変化していくだろうと感じます。そうした中で、徐々にDC運用の目的や関心が薄れてしまい、気づいたら何もせず長年放置してしまっているという加入者になってしまわないよう願いながら、お話しさせていただいているのも現実です。
世の中の状況は著しく変化するのが当たり前となっています。今後こうした変化は、日常生活を送る上で益々多く現れると思います。こうした変化に柔軟に対応していく上でも、DC運用に関しては、苦手意識を払しょくしていただき、投資教育を有効にご活用いただいて、ぜひご自身なりの金融リテラシーを正しく身につけていただければと願っています。