年金の受け取り開始までは働いたお金で生活

厚生労働省の2020年(令和2年)簡易生命表によると、男性の平均寿命は81.64歳、女性の平均寿命は87.74歳でした。女性のライフプランは短くても90歳まで考えることが必要です。寿命が延びると、健康で働ける期間も延びると考えられます。そこで、年金受給開始の65歳までは働いた収入で生活していくことを前提にします。Aさんは健康で働く意欲も十分あるため、働ける限りは何歳まででも働きたいと考えていました。

受け取れる国民年金と生活費の差額

保険料を40年間納付した国民年金の受給額は、年間78万900円(2020年4月から)で月額にすると6万5075円です。Aさんの現在の毎月の生活費が約10万円ですから、3万5000円が不足します。毎月3万5000円が65歳から90歳まで必要だとすると、不足分の合計は1050万円(3万5000円×12カ月×25年間)です。1050万円であれば、Aさんの現在の資産で補填が可能です。しかし、Aさんの現在の生活がかなり切り詰めたものであることや、平均寿命を大きく超えて長生きする可能性を考える必要があります。そこで、以下の2点を提案しました。

・投資信託の見直し
・リバースモーゲージの活用

Aさんにした説明と同様に、後編で解説していきます。

●投資信託に潜む問題点とは? リバースモーゲージとは? 解説は後編に続きます>>