「この人なら任せられる」という安心感が重要
筆者は、世界中の個性豊かなファンドマネジャーにお会いし、運用の舞台裏についてあれこれ聞けることこそが、ファンドアナリストという仕事の特権であり、醍醐味であると思っている。アクティブファンドの場合は特に、ファンドマネジャーのプロの運用者としての理念がポートフォリオに色濃く反映され、最終的に運用成績という結果として表れる。
だからこそ、ファンドを選ぶ際は「この会社なら、この人なら、任せられる」という安心感を得られるかどうかも重要になる。相応のコストを負担してアクティブファンドを保有するということはつまり、「ファンドマネジャーを雇う」ことと同じなのだ。
冒頭でも述べた通り、最近はファンドマネジャーが直接個人投資家に向けて情報を発信する機会も増えたほか、月次報告書や臨時レポートにファンドマネジャーのコメントを掲載する運用会社も増えている。すべての運用会社、すべてのファンドで対応しているわけではないが、多くはインターネット上で公開されているため、ぜひファンド選びの参考にしてほしい。