勤続3年、5年、以降5年刻みの平均退職金は?

全国約200社から回答を得た「令和5年賃金事情等総合調査」における「退職金、年金及び定年制事情調査」(厚生労働省中央労働委員会)を参考にすると、勤続年数別の平均退職金は次のとおりだ。

勤続年数別モデル退職金額(会社都合)

注1:退職年金制度を併用している企業においては、退職年金現価額が含まれている。
注2:年齢ごとに回答企業数に違いがあり、集計社数がそれぞれ異なる。
出所:中央労働委員会 令和5年賃金事情等総合調査「退職金、年金及び定年制事情調査」より編集部作成(60歳、定年除く、千円以下切り捨て)

※モデル退職金…新卒入社後、標準的なキャリアパスを経て昇進した従業員の退職一時金・退職年金の合計額のこと。

上表は大卒、高卒の事務・技術職(総合職)と高卒生産職それぞれ5年ごとで区切った勤続年数での退職金平均額をまとめたものだ。勤続3~10年までは学歴や職種により約30万~100万円ほどの違いとなっているが、15年以上からは200万円近い差となり、勤続35年では750万円ほど違ってくる。

勤続年数が増えるごとに退職金額は増加していき、大卒の事務・技術職(総合職)35年勤続では2539万円に達している。あくまで同調査の回答企業の結果であるが、傾向をつかむ上で参考になるだろう。

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