退職金の平均額は?

退職とひと口にいっても、定年退職のほか、倒産やリストラなどの会社都合退職、転職などの自己都合退職とさまざまな事由がある。この事由によって退職金の平均額は違ってくる。全国約200社から回答を得た「令和5年賃金事情等総合調査」における「退職金、年金及び定年制事情調査」(厚生労働省中央労働委員会)を参考に詳細を見ていこう。

平均退職金額(退職事由別)

・定年退職 1878万3000円
・会社都合 1399万9000円
・自己都合 487万5000円

 
出所:中央労働委員会 令和5年賃金事情等総合調査「退職金、年金及び定年制事情調査」
 

同調査によると、退職金の平均支給額は定年退職の場合で約1878万円、会社都合で約1399万円、自己都合で約487万円。この結果は調査回答企業約90社の平均であり、金額は当該企業の退職金制度によるため、あくまでも参考値としてとらえておく必要があるだろう。

また、退職金の支給額は退職事由によっても異なる。定年退職者の平均支給額が最も高いのは勤続年数が反映されたものである一方、自己都合退職の場合は人によって勤続年数が違う。当然ながら定年退職者よりは短いため、他の事由と比較して支給額が少なくなる傾向にある。