学歴別に退職金の平均額に違いはあるか

調査では勤続年数が長い場合の平均退職金額を学歴別でも公表している。結果は大卒勤続35年で1867万6000円、満勤勤続(※)で2139万6000円。

同様に高卒は勤続35年で1319万8000円、満勤勤続2019万9000円となっている。勤続35年では約500万円の差があるが、満勤勤続では100万円程度の差であることが分かった。

なお、職種を製造業に限っても同様の傾向にある。

※満勤勤続…新卒入社(大卒22歳、高卒18歳、中卒 15歳)で同一企業で定年まで勤務した人のこと

 
出所:中央労働委員会 令和5年賃金事情等総合調査「退職金、年金及び定年制事情調査」
 

定年退職など、勤務期間が長い場合の退職金についての傾向が分かったところで、誰もが定年まで1社で勤め上げるとは限らない。勤務年数がもっと短い場合の退職金相場を知っておくことも有用だろう。

●気になる勤続年数別の退職金については関連記事 退職金の“相場”はどのくらいか? 勤続3年~35年まで「200社調査」【勤続年数別データ】 にて詳報する。

調査概要 調査名:令和5年賃金事情等総合調査 調査主体:厚生労働省中央労働委員会 調査実施期間:2023年8月2日~9月12日 調査対象企業:380 社(資本金5億円以上かつ労働者1000人以上)、うち回答企業数 2061社(回収率52.9%)