投資信託という金融商品の魅力の1つは、ファンドマネジャーに運用を任せられるという点にある。ファンドマネジャーとは、投資信託の組成・運用を行う運用会社に在籍する、いわばプロの運用者である。多くの運用会社では、日本株式、外国株式、オルタナティブ資産(リートなどの代替資産)などその会社が手掛ける運用商品に応じてチームが分かれており、各分野に精通したファンドマネジャーが投資家から集めた資金の運用を担っている。

世界に目を向けてみると、例えば米国では、「投資の神様」ウォーレン・バフェットや「テンバガー(株価が10倍以上になりそうな銘柄)」の名付け親ピーター・リンチなど、「スター」ファンドマネジャーが歴史に名を残してきた。かたや日本はというと、文化的な背景もあり、欧米のようにファンドマネジャー個人にスポットライトを当てることが少なく、今もなお「中の人」の印象が強い。しかし近年は、月次レポートにファンドマネジャーのコメントを写真付きで掲載する運用会社が増えたほか、Finaseeを含め、ファンドマネジャーに焦点を当てたコンテンツも目立つようになった。

個人的には、足元のこうした傾向を歓迎している。なぜなら、アクティブファンドで相対的に高い報酬を負担するということは、つまりそのフィーで「ファンドマネジャーを雇う」ことと同義であるからだ。

そこで、ここからは投資信託の影の立役者ファンドマネジャーについて、個人投資家の誤解が多いポイントも含め解説をしていきたい。