投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。

今回取り上げるのは、ニッセイアセットマネジメントが運用する「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」だ。純資産総額は6月23日現在で6000億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか?  本稿ではその理由をひも解いていく。

「スペースX」早期組み入れでも話題になった指数に連動

NASDAQ100指数は、米国のNASDAQ市場に上場する約3000銘柄のうち、金融銘柄を除いた時価総額上位100銘柄で構成される株価指数だ。アップル、マイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグル)といった、いわゆる「ビッグテック」を中心に、ハイテク・IT関連企業の組み入れ比率が高いことが特徴で、NASDAQ市場全体の時価総額の8割程度を占める。組入銘柄の見直しは原則として年1回、12月に実施される。

近年は指数の組み入れルールにも動きがある。NASDAQは2026年5月から、一定の要件を満たす大型企業について上場後15営業日で指数に組み入れ可能とするルールに改定した。スペースXなどの大型企業の上場後に、早期採用の可能性が高まる見込みだ。新規上場企業の指数への反映が速くなる一方、ハイテク・成長株への集中度が高い指数であるため、値動きの振れ幅も大きい点には留意が必要だ。

「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド<購入・換金手数料なし>」は、そんなNASDAQ100指数への連動成果をめざすインデックスファンドだ。このファンドのよさをひとことで言えば、低コストで人気指数に連動する運用成果を狙える点にある。

2023年3月31日に設定された、米国株式ファンド(インデックス型)で、マザーファンドを通じて実質的に米国の株式等に投資し、NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。原則として為替ヘッジを行わない。運用管理費用(信託報酬)が年0.2035%(税抜0.185%)と、NASDAQ100連動型のインデックスファンドのなかでは低い水準にあるのも支持されている理由のひとつだろう。

組入上位はエヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなどで、情報技術セクターの比率が過半を占める(2026年5月末現在)。NISAでは、成長投資枠の対象となっている(つみたて投資枠は対象外)。

NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとする国内公募インデックスファンドにおいては、最大の残高となっている点にも注目しておきたい。