投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの"推し"投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。

今回取り上げるのは、レオス・キャピタルワークスが運用する「ひふみプラス」だ。純資産総額は6月19日現在で約7600億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。

日本の個人投資家の資産形成をサポート

「割安と判断される国内外の成長企業を厳選し、長期保有することで信託財産の成長を追求する」——これがひふみプラスの運用をひとことで表した姿だ。2012年5月28日に設定され、「ひふみ投信マザーファンド」を通じて主に日本の成長企業に投資する。分類は「内外株式ファンド」だが、現在の投資対象は日本国内の株式のみとなっている。

運用はベンチマーク(インデックス)を設定しない完全アクティブ型で、組入銘柄の上位には伊藤忠商事、住友電気工業、川崎重工業、丸紅などの大型優良株が並ぶ(2026年5月29日時点)。

NISA対応については成長投資枠・つみたて投資枠の双方で対象となっている。

運用会社のレオス・キャピタルワークスは2003年に設立された資産運用会社で、「ひふみ」シリーズを軸に日本の個人投資家の資産形成を支援してきた。2008年に同社が運用開始した「ひふみ投信」は「ひふみプラス」と同じマザーファンドに投資し、日本の個人投資家の「長期投資ブーム」の先駆けとなった商品だ。運用会社直販の「ひふみ投信」に対し、一般の証券会社や銀行に販売チャネルを広げたファンドが「ひふみプラス」となる

なお、同社は2020年にSBIグループ傘下となり、2026年12月1日付でSBIレオス・キャピタルワークス株式会社へ社名変更する予定だ。

※両ファンドは販売チャネルのほか、運用コストや積み立て方法の選択肢等に違いがある