投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投信投資家に人気の投資信託の強さの秘訣を探る。
今回取り上げるのは、HSBCアセットマネジメントが運用する「HSBC インド・インフラ株式オープン」だ。世界第一位・14億の人口を背景に、今後も経済成長が見込まれるインド。その中でも「インフラ」に焦点を当てて投資していくファンドだ。純資産総額は6月24日時点で2462億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。
インド政府も力を入れる近代化とインフラ整備
当ファンドの特徴は、インドのインフラ関連企業を投資対象に据えつつ、指数連動ではなく銘柄・業種の組み入れを運用者の裁量で機動的に入れ替えるアクティブ運用にある。2009年10月1日設定の追加型海外株式ファンドで、商品分類上は新興国株式ファンドに位置付けられる。
運用の指図はHSBCグローバル・アセット・マネジメント(シンガポール)リミテッドに委託し、マザーファンド「HSBC インド・インフラ株式マザーファンド」を通じて投資を行う。直近の業種別組入比率は資本財42.6%、素材13.2%、エネルギー10.5%、公益事業10.1%で、資本財セクターが目立つ。組入上位銘柄も、建設エンジニアリング大手のラーセン・アンド・トゥブロ(10.0%)、エネルギー大手のリライアンス・インダストリーズ(7.1%)、電気通信のバルティ・エアテル(6.1
%)などが並ぶ(2026年6月30日現在)。
インド政府は2026年度の歳出の総額を日本円で約90兆円と発表しており、目標として経済成長のための製造業の拡大やインフラ投資を掲げている。2014年のモディ首相就任以降、インドでは国道や高速鉄道の急ピッチな整備が進められている。さらに近代化には欠かせない下水道の整備や空港建設などへの投資額も膨大になる。インドのインフラ関連銘柄には今後も中長期の投資が見込まれ、当ファンドの投資セクターにも成長の期待がかかる。
LSEGリッパー・ファンド・アワード(株式型・テーマ型・インフラストラクチャー)を2024年、2025年と連続で受賞した実績を持つ。NISAでは成長投資枠対象商品である。
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