NISAの普及で投資信託は身近になった。しかし、どの商品が自分に合っているのかを見極めるのは難しい。長期投資家に支持される投資信託にはどんな魅力があり、またなぜ支持されているのか。ここでは、テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」にも登場した日本の運用会社「コモンズ投信」と、同社が運用する「コモンズ30ファンド」について紹介する。
「コモンズ30ファンド」の純資産総額は958億6000万円、基準価額は6万7146円に達する(いずれも2026年8月21日現在)。なぜこれほど人気なのか。本稿ではその秘訣を探っていきたい。
日本の企業30社に厳選投資する「コモンズ30ファンド」とは?
「コモンズ30ファンド」の設定は2009年1月19日。2008年のリーマン・ショックの直後に販売を開始した投資信託だ。日経平均が半値近くまで下落した逆風の中、日本の企業のみ30銘柄程度に投資する日本株アクティブファンドとして誕生した。ファンド名に冠された「30」は単に銘柄の数ではなく、「30年目線で投資できる企業」の意味もある。国内の上場企業のうち、国際競争力をもつグローバル企業など30社程度に厳選投資する。
NISAブームで人気になった、いわゆる「オールカントリー」型の投資信託は、幅広い国や産業に分散して投資するインデックス投資だ。例えば、MSCI オール・カントリー・ワールド指数に連動するインデックス投信では、2000銘柄以上に分散投資しているのが一般的だ。しかし、一方で「市場全体に投資するよりは、有望な銘柄を選んで投資していきたい」という投資家も存在する。「コモンズ30ファンド」のような厳選投資型のファンドは、そのような投資家のニーズに応えるものだ。
組み入れ銘柄は2026年4月17日時点で丸紅、三菱商事、旭化成、信越化学工業、デクセリアルズ、日東電工、味の素、資生堂、エーザイ、シスメックス、エムスリー、LITALICOセブン&アイ・ホールディングス、楽天グループ、任天堂、KADOKAWA、ディスコ、SMC、TDK、堀場製作所、東京エレクトロン、日立製作所、デンソー、リンナイ、ダイキン、マキタ、小松製作所、クボタ、アシックス、ユニ・チャーム、ファーストリテイリング(順不同)の31社(2026年7月末時点)。
銘柄の選定には企業とのエンゲージメント(対話)や現場の空気感も重視しており、株価ではなく、「企業文化」や「人材」など、数字に現れにくい価値に着目し投資していく姿勢を打ち出している。
コモンズ投信に口座開設をすることにより直接購入できるほか、銀行や信用金庫などの販売会社を通じても購入できる。NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の両方に対応している。
