8月27日、三菱UFJアセットマネジメントがメディア向け説明会を開催し、「eMAXIS 高配当全世界株式(オール・カントリー)配当払出型/資産成長型」(愛称:オルカン高配当)の新規設定を発表した。同ファンドはNISA成長投資枠の対象となり、9月30日から設定、運用が開始される。
「オルカン高配当」の特徴は?
「オルカン高配当」はMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数をベンチマークとして、全世界の高配当株に分散投資を行う投資信託だ。「配当払出型」「資産成長型」の2種類が用意されており、定期的なキャッシュフローを受け取りたい人は「配当払出型」、資産の成長を重視する人は「資産成長型」といった具合に、投資家は目的や資産活用の考え方に応じてタイプを検討できる。
決算頻度は「配当払出型」が年4回(3月・6月・9月・12月)、「資産成長型」が年1回(9月)。販売手数料はノーロードで、信託報酬率は年0.165%(税抜年0.15%)、純資産総額に応じた段階料率が設けられている。
投資対象となるのは世界47カ国・地域の約700銘柄で、本家オルカン※がベンチマークとするMSCIのオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)の約2460銘柄に対し、配当の持続性・財務健全性・株価パフォーマンスの面からスクリーニングされ選定される。
※eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
ファンド新設の狙いは「投資家の心理的負担の軽減」
同社の執行役員 カスタマー・コミュニケーション部長 礒江功氏によると、ファンド新設の背景には投資家の心理的負担を軽減する狙いがあったという。
昨年開催したブロガーミーティングでは、投資家から「取り崩しや解約への抵抗感」が語られた一方、「分配金として受動的に受け取る形であれば、心理的な安心感につながる」という意見も挙がった。また同社がeMAXIS LINE公式アカウントで実施した会員向けアンケートでも、分配金に「魅力を感じる」と回答した投資家が5割を超えたほか、分配金の目的を「定期的に現金を受け取っている実感や安心感を得る」とする回答が年代・投資歴問わず最多となった。こうした投資家の声がニーズの把握につながり、商品設計の後押しとなったと語られた。
いまや高い知名度を誇るオルカンも、ファンド設立は投資ブロガーとの対話がきっかけになっている。同じく投資家のニーズに応える形で新設された「オルカン高配当」も本家に並ぶ人気商品となるのか、今後の資金流入の動きに注目が集まっている。
