史上最大のIPOラッシュが始まった

2026年6月12日、米国Nasdaq市場にスペースX(SpaceX)が上場した。資金調達額は750億ドル(約12兆円)とされ、これは2019年にサウジアラムコ(Saudi Aramco)が記録した史上最大IPOでの調達額の2.5倍超の規模となった。

さらに、アンソロピック(Anthropic)とオープンAI(OpenAI)も米証券取引委員会(SEC)に上場申請書類を提出していると報じられており、調達額はいずれも500億ドル規模に達すると市場ではみられている。2026年6月、メガキャップIPOのラッシュが一気に動き出した。これは、MSCIオールカントリーワールドインデックスに連動するパッシブファンド(以下、オールカントリー)を保有する個人投資家にとっても、無関係ではいられない出来事である。

なぜ個人投資家にも関係するのか

オールカントリーは、世界中の上場株式で構成される指数に連動する商品である。多くの個人投資家がこの商品を通じて、世界中の株式に広く分散投資している。ただし指数は「市場そのもの」ではない。実際には、明確なルールによって作られた構造物である。どの銘柄を入れるのか、いつ入れ替えるのか、どの程度の比率で組み入れるのか。これらは指数提供者のルールによって決まる。今回の巨大IPOラッシュも、指数のルールを通じて投資家のポートフォリオに影響を与えうる。