投資信託の良しあしを見定めるのは難しい。相場つきが悪くて短期的には成績が振るわなくても、長期で見れば優れた運用を行っている投信は存在する。逆に、波に乗って一時的に好成績を収めたものの、トレンド転換と共に一気に沈んでいく投信も少なくない。本シリーズ「探せ! あなたの“推し”投信」では、長期投資をめざす投資家に人気の投資信託を紹介。その強さの秘訣を探る。

世界各国の「半導体」企業へ集中投資できる

今回取り上げるのは、野村アセットマネジメントが運用する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」だ。純資産総額は6月16日現在で1兆140億円を超えている。なぜこれほど支持されているのか? 本稿ではその理由をひも解いていく。

「野村世界業種別投資シリーズ」は2009年8月に設定された世界の特定セクターに集中投資するアクティブファンドのシリーズだ。その中で代表的なファンドが、この「世界半導体株投資」といえるだろう。

企業の技術力や価格決定力、利益構造などを多角的に分析し、将来性のある銘柄を厳選。 トップダウンのアプローチによるマクロ投資環境の分析と、個別企業の定量・定性分析を組み合わせることで、市場の構造変化にも機動的に対応するポートフォリオ構築を目指している。組み入れ上位銘柄はエヌビディア、ブロードコムTSMC、ASML、マイクロン・テクノロジーなど(2026年5月29日現在)。半導体関連銘柄の株価上昇により、近年パフォーマンスが大きく伸びている投資信託のひとつだ。

年一回決算型で、直近の分配金は8000円(税引前、2025年6月30日実績)と好調。ただし、金額は毎年変動するので注意が必要だ。

NISA制度においては「成長投資枠」の対象商品となっており、長期的な非課税メリットを享受しながらの資産形成に活用できる。