デメリット②為替リスクがある

新NISAを利用する場合に限ってではないが、米国株への投資には為替リスクが伴う点に注意が必要。

米国株は米ドルで売買するため、たとえドルベースで利益が出ていたとしても、購入時よりも円高が進んでいれば米ドルから円に交換する際に損失が出る可能性がある。

具体的な例で考えてみよう。 1ドル150円のときに1000ドル分の株式を購入したとする。半年後、1050ドルに値上がりしたので売却することにした。この売却時のドル円の為替レートが重要となる。

Finasee編集部作成

購入時と同じ150円なら7500円のプラスになる。一方、購入時より円高となり140円になっていたら、3000円のマイナスになってしまう。

デメリット③損益通算や繰越控除はできない

損益通算とは、同じ年に発生した利益と損失を相殺すること。株式売却で損失が出た場合、そのほかの配当金や売却益から損失分を引いて課税対象となる額を減らすことができる。いずれも確定申告で行える。

【損益通算】

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課税口座Aの利益30万円から、課税口座Bの損失10万円を引くことができ、残り20万円分に税金がかかる。

【繰越控除】

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損益通算を行っても損失が残る場合には、翌年より3年間繰り越しして利益と相殺できる繰越控除も可能だ。

損益通算と繰越控除は、損失が出た場合の税負担を減らすための制度だが、NISA口座と課税口座(特定口座・一般口座)との間では、損益通算や繰越控除を利用できない。

NISA口座を通じた取引では課税関係が発生しないため、NISA口座で損失が生じた場合でも、損失は「なかったもの」とみなされる。そのため、NISA口座以外の口座でも取引をする場合には、NISA口座で損失が生じると、税負担が増えてしまうケースもある点には注意が必要だ。

そもそも新NISAで米国株を買えない金融機関もある

前述どおり、新NISAでの米国株投資には、配当金には税金がかかる、為替リスクがある、損益通算や繰越控除ができないので損を利益で相殺できないといったデメリットがある。

実はそれ以前にさらに注意したい点もある。というのは、新NISA口座を開設する金融機関によっては、米国株の取り扱いがない場合もあること。

新NISAでは金融機関によって取扱商品が異なる。つまり新NISAで投資できる商品であっても、金融機関によっては取り扱っていないケースがあるのだ。米国株も同様のため、NISA口座で米国株に投資したいなら、まずは取り扱いがある金融機関で口座を開設する必要がある。

なお、NISA口座は証券会社(ネット証券、対面証券)や銀行などで開設できるが、株式は証券会社での取り扱いとなり、銀行では取り扱っていない。口座を開設する前に各社の取扱内容を調べておく必要がある。

●新NISAでの米国株投資のメリット、デメリットが分かったところで、実際に始めてみたいという人もいるだろう。『初心者にも分かりやすい始め方は新NISAでの米国株の始め方は難しくない!【これだけ読めばOK!ざっくり解説】』で解説する。