資産形成に興味がある人の中には、クレジットカードを使って投資信託を積み立てる「クレカ積立」が気になっている人もいるのでは。「クレカ積立」にはクレジットカードのポイントがもらえるなどのメリットがある一方、デメリットや注意点もある。利用するかどうかを決めるのは、おおまかに理解してからがよいだろう。
クレカ積立とは? 全ての金融機関でできるわけではない点に注意
クレカ積立とは、クレジットカードを使って投資商品を定期購入できるサービス。クレジットカードで積立代金を決済するため、資産運用で使う証券口座に資金が入っていなくても商品を購入できる。さらに積立金額に応じてクレジットカードのポイントが貯まる点が大きなメリットとして注目されている。
クレカ積立が可能な運用商品は投資信託が一般的。加えて一部の金融機関では、投資信託以外の商品でもクレカ積立が可能なことも。例えば金・銀・プラチナなどでもクレカ積立ができるところもある。
ただし、重大なポイントとして知っておいてほしいのが、どの金融機関でもクレカ積立ができるわけではないこと。クレカ積立をしたい場合、その金融機関でサービスを提供しているかどうかを確認することが第一歩だ。
併せて注意したいのが、クレカ積立に使うクレジットカードについて。クレカ積立では、使えるクレジットカードが決まっている。全てのクレジットカードが自由に使えるわけではないのだ。利用できるカードの種類は金融機関ごとに異なるので、その点にも注意が必要だ。
「クレカ積立を始めたい…」金融機関の選び方のポイントは?
クレカ積立ができる金融機関は複数あるが、どんな点に注意して選ぶべきなのか分からない人もいるだろう。そんなときは以下の3点に着目して選んでみるのも一案だ。
【クレカ積立の金融機関の選び方】
①年会費無料カードのポイント付与率
②取扱銘柄数
③投信残高ポイントサービス
①年会費無料カードのポイント付与率
クレカ積立を始めるときは、ポイントの貯まりやすさ(ポイント付与率)を確認してみましょう。特に、年会費無料で使えるクレジットカードのポイント付与率は重要です。
クレカ積立ができる金融機関によっては、年会費がかかるカードの方が年会費無料のカードよりもポイント付与率が高い場合があります。しかし、普段の買物での利用が少ないと、もらえるポイントよりも支払う年会費の方が高くなってしまう可能性があるので注意しよう。
②取扱銘柄数
クレカ積立ができる投資信託の数は金融機関によって異なる。なるべく取扱数が多い方が自分にぴったりの商品を見つけられる可能性が高まるかもしれない。なお、金融機関によっては極端に取扱数が少ない場合もありますので注意が必要。
③投信残高ポイントサービス
投信残高ポイントサービスとは、投資信託の保有金額(残高)に応じてポイントが付与されるサービス。注意点は、対象となる銘柄やポイント付与率が金融機関によって違うこと。
さらなるお得さを求めるなら、クレジットカード払いによるポイント付与とは別にポイントがもらえる、このサービスがあるかどうかを確認しておくとよいだろう。
積立は長期間、続けることが投資の王道です。クレカ積立を始めるなら、投信残高ポイントサービスの内容が充実している金融機関を選択するのも一案だ。
金融機関の選び方次第で生じる「天と地」の差
前述どおり、クレカ積立は取り扱いのある金融機関が限られていることに注意が必要。
クレカ積立のメリットは積立額に応じてクレジットカードのポイントが貯まること。例えば、毎月1万円の積立でクレカ積立のポイント付与率が1%の場合、1年間で1200ポイントが貯まる。
なお、新NSIAのつみたて投資枠の月の積立上限額は10万円。これをクレカ積立にしていれば、1年で1万2000ポイントがもらえることになる。クレジットカードを使わずに通常どおり積み立てていれば当然、クレジットカードのポイントはもらえない。「ちりも積もれば山となる」の典型がポイント。同じ投資をしていても、かたやポイントがもらえる、もらえない、では天と地の差があるだろう。
〇とはいえ、クレカ積立のメリットやデメリットも知ってから検討するとよいだろう。次回『新NISAでも使えてメリットしかない? 「クレカ積立」は本当におすすめなのか?』で詳説する。

