【懸念点】停滞する中国景気

もちろん、全てがバラ色というわけではありません。

最大の懸念点は中国事業です。

かつては富裕層向けに高級トイレが飛ぶように売れ、業績を牽引してきましたが、足元では景気悪化により赤字に転落しています。

中国は新築住宅への依存度が高かったため、不動産不況の直撃を受けている状況です。

また、収益性の指標であるROE(自己資本利益率)が5.7%と、合格点とされる8%を下回っている点も、投資家からは保守的すぎると指摘されています。

この現状に対し、アクティビストのパリサー・キャピタルは、「TOTOはAIメモリブームの最大の受益者であるにもかかわらず過小評価されている」というレポートを公表しました。

セラミック事業の価値を適切に反映させ、溜め込んだキャッシュを成長投資や株主還元へ回すよう強く求めています。

まとめ

TOTOは今、単なる安定企業から「成長企業」への分岐点に立っています。

原油価格(ナフサ)の高騰によって、原材料となる樹脂などの調達コストが上がり、一時的に利益が圧迫されるリスクはあります。

実際に、過去には原材料不足でユニットバスの受注を停止したこともありました。

しかし、こうした目先の悪材料による株価の下落は、長期投資家にとっては絶好のチャンスになり得ます。

TOTOが「トイレの王者」であると同時に「半導体の隠れた主役」であることを知っていれば、一時的な停滞で投げ売りする必要はありません。

むしろ、素晴らしい技術を持った企業が、外部要因で過当に売られている時こそ、静かに仕込む絶好の機会と言えるでしょう。

陶器のようにじっくりと焼き上げられた確かな技術力が、今まさに世界のデジタル社会を支える不可欠なインフラになろうとしています。

今後、TOTOの業績において、この「セラミック事業」の開示がどのように透明性を増していくか、そして保守的な経営がどこまで脱皮できるかが、バリュエーション向上の鍵を握ることになるでしょう

 

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TOTOが「半導体銘柄」として大化け?アナリストが徹底解説

 

※本記事は金融教育を目的としたもので、投資を推奨するものではありません。実際の投資には一定のリスクがともないます。投資判断は個人の責任で行ってください。