決算公表で急落 株価は初値まで値下がり

東京地下鉄は2024年10月に上場しました。公開価格1200円に対し初値1630円で東証デビューを果たします。トランプ関税ショックもほぼ無風で通過し、上場から半年後の25年4月には2125円の高値をつけました。

しかし、直後に潮目が変わります。同月に25年3月期の決算が公表されると、株価は翌営業日に7.7%安と急落しました。その後も軟調な展開が続き、足元では初値の1630円を割り込んで取引されています。今期(26年3月期)の見通しや同時に発表された中期経営計画が投資家の失望を誘ったようです。

【東京地下鉄の株価チャート(上場来)】
・株価:1611.5円(2025年7月15日終値)

東京地下鉄の株価の動きをグラフで表した図表(上場来)
 
出所:Tradingview
 

決算では配当金の見通しも公表されました。今期は前期比2円増配となる1株あたり42円を計画しており、予想配当利回りは2.61%となります。NISAで投資する場合、成長投資枠で1400株まで購入でき、配当金は総額5万8800円を受け取れる計算です。本来は約1万1760円の税金が生じますが、NISAなら非課税です。

【東京地下鉄の予想配当利回り(2026年3月期)】

・予想配当金:42円
・予想配当利回り:2.61%

出所:東京地下鉄 決算短信

なぜ東京地下鉄は株価が下落したのでしょうか。きっかけとみられる中期経営計画の中身を確認してみましょう。