今週のドル円は堅調に推移しました。そこで今回のマーケットトークではドル円相場はどこまで上がるのか、また円相場の方向性などを考えていきたいと思います。
過去1ヶ月のドル円相場振り返り:148円台到達の軌跡
まず、過去1ヶ月のドル円相場を振り返ります(2ページ)。中東での地政学リスクの高まりを受けて原油価格の上昇とともにドル高が進み、一時148円台に載せました。ただその後はアメリカの利下げ観測の台頭とともにドル売り地合いとなりました。トランプ大統領が次期FRB議長を早期に指名すると表明した後、ユーロドルが4年ぶり高値となる1.18台まで上昇し、その場面でドル円も143円台を割り込みました。ただ、ドル安の決定打を欠く中、持ち堪えたドル円は6月分の雇用統計を受けて7月の利下げ観測が後退したことから反発しました。もっとも、トランプ大統領が相互関税の税率に関する書簡を12の国や地域に発送すると表明したことからややドルが下落して今週を迎えました。そして今週のドル円は147円台まで上昇しました。
著者情報
内田稔
うちだみのり
高千穂大学 教授/FDAlco 外国為替アナリスト
1993年慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。マーケット業務を歴任し、2007年より外国為替のリサーチを担当。2011年4月からチーフアナリストとしてハウスビューの策定を統括。J-Money誌(旧ユーロマネー誌日本語版)の東京外国為替市場調査では、2013年より9年連続アナリスト個人ランキング部門第1位。2022年4月より高千穂大学に転じ、国際金融論や専門ゼミを担当。また、株式会社FDAlcoの為替アナリストとして為替市場の調査や分析といった実務を継続する傍らロイターコラム「外国為替フォーラム」、テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」、News Picks等でも情報発信中。そのほか公益財団法人国際通貨研究所客員研究員、証券アナリストジャーナル編集委員会委員も兼任。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカルアナリスト協会認定アナリスト、国際公認投資アナリスト、日本金融学会会員、日本ファイナンス学会会員、経済学修士(京都産業大学)
この著者の記事一覧