お店で「お米、高っ!」と驚く声多数…1年で価格は倍に
お米の値段が上昇しています。総務省統計局の小売物価統計調査によると、お米5キログラムの全国平均は、2025年3月で4378円。特に昨年以降の値上がりが酷く、2015年から2024年3月までは、1800円~2200円の範囲で推移していたのが、2024年9月に3000円台になり、2025年2月には4000円台を突破しました。2024年3月から2025年3月までの1年間で、お米の値段はほぼ倍になっています。
短期間でほぼ倍ですから、家計にとってはかなり大きなインパクトになります。2024年前半には、スーパーマーケットの棚からお米が消えて、「令和の米騒動」などとまで言われました。
毎年、新米が市場に登場するのは、地域や気候条件、品種によっても異なりますが、8月中旬から11月下旬にかけてです。そのため昨年の今頃は、「恐らく新米が出る時期になれば、お米の価格高騰も収まるのではないか」などと、楽観的な声もあったのですが、その通りにはなりませんでした。消費者物価指数の品目別価格指数で「うるち米a」の指数を見ると、値上がりしているとはいえ、2024年6月時点の数値は、104.6でした。現在の消費者物価指数は、2020年を100として作成されているので、基準値から見た上昇率は4.6%足らずだったのです。
ところが、新米が流通する時期になっても米価は一向に下がる気配を見せず、同指数は上昇の一途をたどりました。そして2025年3月には192.8をつけています。2024年1月時点で同指数は100.1だったので、さすがに192.8まで上昇すると、誰もがスーパーマーケットなどの店頭で、お米の値段が急騰したことを実感させられているはずです。