◆米国の次世代リーダーは?

売れ筋トップ10に新たにランクインした「次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャー・リーダー)」は、米国特有の大きなイノベーションが起こっている分野に注目して、変化に機動的に対応し、恩恵を受け得る新しい次世代企業に投資することで中長期的に信託財産の成長をめざすファンドだ。「現在は、米国の強みでもあるインターネットとそれに伴う消費関連分野、人工知能(AI)を含むソフトウエアとそれを支える半導体、ヘルスケア領域における先進的な医療など、中長期的に妙味があると考える領域で事業を行う企業の成長に注目」としている。2025年3月末時点の組み入れ上位業種は「金融」「情報技術」「ヘルスケア」「一般消費財・サービス」「資本財・サービス」という順になっており、「情報技術」や「コミュニケーション・サービス」が主力の「マグニフィセント・セブン」を中核に据えた投資戦略とは一線を画している。

世界的に株式市場が不安定な状態が続きそうな気配なので、米国株式への投資が中心になっている中国銀行の売れ筋は分散化の方向に動くことが望ましいように思える。米国株式の中で分散が動き始め、世界の株式に分散投資する「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」やグローバル・バランスファンドである「ROBOPROファンド」が上位にあるのは、分散化が始まった動きを示しているのかもしれない。今後の変化に注目していきたい。

執筆/ライター・記者 徳永 浩