【女性60代】成長投資枠の購入額は「240万円」が1位

女性60代「成長投資枠」の購入額は「240万円」が1位で19.1%となった。

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

女性60代「成長投資枠」購入金額ランキング

1位 240万円 19.1%
2位 50万円~100万円未満 17.2%
3位 20万円~50万円未満 14.6%
4位 10万円未満 13.1%
5位 200万円~240万円未満 11.8%
6位 100万円~150万円未満 9.9%
7位 10万円~20万円未満 8.3%
8位 150万円~200万円未満 6.1%
(n=314)

2位は「50万円~100万円未満」17.2%。3位の「20万円~50万円未満」14.6%と合わせると、「20万~100万円未満」で合計31.8%となる。

一方で、「200万円以上」(200万円~240万円未満+240万円)の合計は30.9%。ボリュームゾーンとして「20万~100万円未満」の中額帯と、「200万円以上」の高額帯に分かれる特徴が見られた。

このことから、リスクを抑えたい層と資金余裕のある層とに分かれる傾向があるといえそうだ。なお中央値に近い50万円から100万円未満も17.2%と多く、投資バランスを重視する層も一定数存在することがうかがえる。なお、平均購入金額は114.6万円だった。

60代の新NISA活用のポイントは?

60代の新NISA成長投資枠の活用には、リスク許容度やライフステージを考慮し、安定性と成長性をバランス良く取り入れることがポイントだ。具体的には、リスク分散を狙って幅広い投資対象を選択することで安定を求め、一方で成長投資枠にしかない配当利回りが高い株式型ファンドで配当をそのまま再投資し複利効果を活かして成長性を狙うといった方法などがありそうだ。

また、つみたて投資枠と併せた新NISA全体での活用に着目したい。リタイア後の生活設計を考慮し、今後10~20年以内に必要な資金を確保しながら投資する商品を選ぶべきだろう。特に現金化が容易な商品を選択することを視野に入れる必要がある。年代的にリスク管理の徹底を図りたい60代。資産全体のポートフォリオを定期的に見直し、リバランスを行うことは必須だろう。

調査概要:「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」 調査主体:日本証券業協会 調査対象:2024年に新NISAで金融商品を購入した7610人 調査時期:2025年1月 調査方法:インターネット調査