60代で生活費以外に「金融資産」がある人は75%
全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)※から60代の回答をランキングで見ていきましょう。まずは「金融資産」についてです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
60代の金融資産の有無(総世帯)
60代の75%が金融資産を「保有している」と回答しています。調査では金融資産を「預貯金のうち運用資金や将来に備えたものと、投資用の有価証券(株式や投資信託など)」と定義しています。生活費の備えなどは除いており、預貯金を含め、金融資産を持っている人が多いようです。
「預貯金」の次に60代に人気の金融商品は?
60代のみなさんはどんな金融商品を持っているのでしょうか。
60代保有金融商品ランキング(総世帯)拡大図表示
1位 預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む) 97.5%
2位 株式 33.7%
3位 積立型保険商品(生保・損保) 32.7%
4位 個人年金保険 27.7%
5位 投資信託(MRF、MMF、REITなどを含む) 27.0%
60代の保有金融商品ランキング1位は約98%が持つ「預貯金」。2位は「株式」約34%、3位は「積立型保険商品(生保・損保)」約33%と、2位の株式とほぼ同程度。以下は4位「個人年金保険」、5位「投資信託」と続きます。以降では6位の「債券」が約10%と、60代で初めて二ケタ台に。安全資産へのシフトが見られます。