大統領選挙の結果がわかり1週間とちょっとありました。この間グローバルマネーはずいぶんと形を変えました。一様に少しずつポジションを変えているのではないかと思います。
私はこのポートフォリオ、アセットアロケーションの変更は野球のシフトチェンジになぞらえるなら「トランプシフト」と言えるのではないかと感じています。
このトランプシフトが吉と出ているのか。実際にはうまく、立ち回れている国と無理やりシフトさせられている国に分かれているように思います。
前回の記事は こちらトランプ大統領2期目決定を受けた市場の動きを読み解く。結局株は上がるのか、それとも!?
これは11月5日~13日までの世界の株価指数を7個選び作成した図です。うち4つはアメリカのもので、特に中小型株は5%くらい上がっており好調ですね。日経平均はほぼチャラ、と言ってよい動きです。
注目はヨーロッパ株です。えらく下がっています。アメリカの株が強く、ヨーロッパの株が弱い。なんとなくですがトランプ大統領の「関税をかけるぞ」というスタンスを気にしたヨーロッパ売り・アメリカ買いの動きにも見えます。
同様に11月5日~13日の世界主要通貨の騰落率も見てみましょう。
日本では2.5%、ドルが強く特に対ユーロでは3.5%近くドルの方が強い状況です。つまり、実態としては、この1週間の動きは一様にドル高です。
トランプは「アメリカファースト」の姿勢を打ち出しています。その結果ドルの資金需要が高まったのではないか。とも考えられますね。
ちなみにこの1週間でFRBは利下げをしています。利下げをしているのにこれほどドルが強いというのはロジカルではありません。非合理的な動きがあった可能性が高いようにも私は思います。