突然ですが、みなさんは何歳ぐらいから資産を取り崩していくとお考えですか?
思いつきやすいタイミングとしてこの2つではないでしょうか。

・60歳:働き続きけるとしても収入が下がることの多い時期
・65歳:公的年金(老齢年金)を受給となるタイミング

どこかのタイミングで一度に現金化するのであれば悩む心配はないのですが、特に1000万円以上の年金額となると一時金か年金かを悩むところですし、さらに運用をしながらですと大きな悩みの種となりそうです。

ですが安心してください。一般的な退職金と違い、確定拠出年金の受け取りは指示(裁定請求)をしなければスタートしません(期限はあります)。まだ悩むは時間をあるかと思いますので、考え方の参考にしていただければと思います。

資産運用に明確な正解はありませんが、結果的には王道で良かった、ということが多々ございます。特にここ数年は株式への投資、外国株式・日本株式(期待リターンの高いリスク性の資産)にだけ投資をしていれば良かった、という流れになっています。

2024年2月22日には34年ぶりに日経平均株価の終値が、バブル時代の1989年に史上最高値をつけた3万8915円を突破しました。世界に目を向けても、アメリカの代表的な指数S&P500も最高値を更新したりしています。

出所:日経平均株価とS&P500の5年(2019/3~2024/2)のチャート GoogleFianceより

確かに、株式に投資をしていれば正解とも言える流れですが、これまでにもITバブル崩壊や、リーマンショックなど大きな下げ局面がありました。それでも、失われた30年の象徴とも言えるような日経平均株価でさえもその高値をいつかは越えていける。まさに長期投資が大事、ということが実証されたような感じです。

仮にまた暴落が来ても、20代、30 代の若い方であれば、30年も投資を続けて復活を期待しながら制度を活用し資産を積み上げていくという考えでも良いかもしれません。ですので、株式への配分は多くするという考えも大いにありと感じています。

しかしながら、60代でも攻めた資産配分というのは正直おススメできません。コロナショックのように、半年から1年で戻ってくることが分かっていればそう悩まないのですが、暴落が来て価格(株価)が戻ってくるまで、どれくらい時間が掛かるかはわかりませんし、資産額にもよりますが、60代はいわゆるリスクに対して許容度が下がってきている状態(大きく下がると生活に影響がでてしまうような状態)になっていると言えますので、60歳以降の確定拠出年金については、資産配分だけではなく、どう受け取っていくかも大事です。ですから、一緒に考えていければと思います。