2. 投資初心者の不安も軽減できる資産運用の条件と「お金の育て方」                                                                                                                                                                                                                                                         

求められる全ての条件を満たす「お金の育て方」

第1回で、投資初心者の方にも納得して実行していただける「お金の育て方」に必要と考えられる条件を示しました。そして連載の最後にそれらの条件を満たしているかを確認することをお約束しました。ここで8つの条件をどのように満たしているのか検証します。

(1)プロが見ても理にかなった運用方法
私は長年プロの一人として資産運用の世界で仕事をしてきましたし、その私が理屈とデータでご説明しています。同様の運用方法を提唱されているプロの方も大勢いらっしゃいます。プロから見ても非常に合理的な資産運用方法となっています。

(2)インフレに負けないリターンが期待可能
「お金の育て方」の成功を預金金利を上回る運用成果と考え、成功確率を検証しながらご説明しました。日米ともに長期では預金金利はインフレ率に連動していますので、「お金の育て方」の成功確率はインフレ率を上回る成果を上げる確率としても検証されています。

(3)市場予想不要:さまざまな環境下でも有効
保有しているだけで環境変化にも対応できる株式に、「何時でも」「選ばない」投資を行うわけですから、投資家の皆さんによる投資行動はどんな環境下でも変わりません。経済環境の変化には、株式を保有する各企業がそれぞれの本業で対応してくれるため、投資家である皆さんご自身が判断するよりも正しい判断が期待できるのではないでしょうか。

(4)成功確率が高い
あくまでも過去データによる検証ですが、リーマンショックを含む長期での預金金利を上回る成功確率では、投資期間10年で約90%、15年では100%となっています(第6回)。お金のなる木である株式に国境や業種/テーマを超えて幅広く投資を行い、市場平均リターンを平均よりも小さいリスクで達成する“攻めの”分散投資を目指します。

(5)ご自身のリスク許与度に合わせて
預金と株式の配分比率だけで異なる目標リターン及びリスク水準に調整します。想定される最大損失幅で株式投資比率を決定する単純化した方法は、初心者の方でも理解しやすいでしょう。

(6)手間をかけずに実行
「お金の育て方」を実行するにあたっては、預金に加えて株式に投資する投資信託1ファンドに投資するだけで可能です。また株式投資信託に投資する際には、手間をかけず定期的かつ自動的に積立/分割投資を行うこともできます。

(7)方針変更/換金容易
投資信託は日次で時価評価され、かつ日次で買付及び解約が可能であるなど換金性が非常に高く、将来運用方針を変更する必要があっても容易に実行することが可能です。

(8)少額でも実行可能
投資信託は少額でも投資することができます。

「お金の育て方」は上記(1)から(8)の条件を全て満たしており、投資初心者の方にも納得して実行していただける、初心者の方にも適した資産運用の方法であると考えられます。