②講演者の主目的が保険の宣伝・営業である

そして、「こんなセミナーなら参加しない方がいい」と思った一番の理由は、講演者の目的が全く違うところにあることが分かったからです。

会場に入った時、今日の講演者のプロフィールを渡されました。ある会社に所属しているファイナンシャルプランナーです。所属している会社の説明書きはいっさいありません。

当初、大手新聞社のカルチャーセンターが主催しているセミナーであることをうたっていたので、変な営業をされることはないと思っていたのですが、その考えは甘いことが分かりました。それは、講演者の話が進んでいくなかで分かったことです。

「これから皆さん、お金がどんどん必要になります。医療や介護にもお金がかかります。でも大丈夫。医療や介護の必要性が生じた時、1.5倍になってお金が戻ってくる商品があります」

「相続でもめるケースがたくさんあります。でも、保険を利用すれば、相続でもめるリスクを減らすことができます」

このセミナーは、新NISAについて知識を提供するのが目的ではなかったのでしょうか。なぜ、熱心に保険の話をしているのでしょうか。そう、この講演者が所属している会社は、「保険代理店」だったのです。

Facebookに表示された広告では、大手新聞社のカルチャーセンターが主催している、中立性を保ったセミナーという印象を受けたのですが、どうやらそれは私の勘違いだったようです。