今注目の書籍の一部を公開して読みどころを紹介するシリーズ。今回は、安心な「取り崩し」の技術について紹介した野尻哲史著『60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術』の一部を特別に公開します(全3回/本記事は第1回)。同書を解説する無料セミナー情報も!
※本記事は野尻哲史著『60代からの資産「使い切り」法 今ある資産の寿命を伸ばす賢い「取り崩し」の技術』(日本経済新聞出版)から一部を抜粋・再編集したものです。
「資産活用」ってなんだ?
さて、退職後のお金との向き合い方を考えるためには、まず「資産形成」と「資産活用」という2つの言葉を理解しておくべきだと思います。「資産形成」という言葉は最近よく聞くようになったと思いますが、改めて、「それって何?」と聞かれるとどうでしょう。なかには「運用することだろ」と、即答される方もいらっしゃるかもしれません。
正確に定義すると、資産を創り上げていくこと、またはそのプロセスだと考えています。これに対して、「資産活用」とは、創り上げてきた資産をいかにうまく使って生活を豊かにし、その資産の寿命を延ばしていくかということ、またはそのプロセスだといえます。