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『信長の野望』や『戦国無双』で知られる「コーエーテクモホールディングス」は、「コーエー」と「テクモ」が統合して誕生しました。コーエーは現在の代表取締役社長の襟川陽一(えりかわ・よういち)氏が1978年7月25日に「光栄」として設立した企業で、もともとは染料工業薬品の販売という全く異なる事業を手掛けていました。
コーエーテクモは、なぜ異業種からゲームのヒットメーカーになることができたのでしょうか。軌跡をたどりましょう。
パッケージとスマホ向けで成長する大手ゲーム会社
コーエーがゲーム開発に転換したのは、襟川氏の趣味がきっかけでした。襟川氏はプログラミングにのめり込むようになり、試みとして『川中島の合戦』というゲームソフトの通信販売を始めます。これがヒットしたことで本格的にゲームソフトメーカーへ事業展開しました。
その後『信長の野望』や『真・三国無双』など多くの人気シリーズを連発し、襟川氏も“シブサワ・コウ”のペンネームで人気ゲームクリエイターの地位を確立します。
また近年はスマートフォンゲームでも業績を伸ばしています。直近では主力の「エンタテインメント」事業のおよそ半分をオンライン・モバイル分野が占めるようになり、パッケージ分野のダウンロードコンテンツなどを含むデジタル売上高は全体の7割を超えました。これらは海外向けの販売が好調で、今やコーエーテクモは売上高の半分を海外で稼ぐグローバル企業となっています。
【エンタテインメント事業の売上高の内訳】
出所:コーエーテクモホールディングス 決算説明会資料
【地域別売上高】
出所:コーエーテクモホールディングス 決算説明会資料