世界への投資とホームアセットバイアス

みなさんの投資状況と、日本が置かれている状況(時価総額、GDP)の差を見てみました。必ずしも世界へ投資する割合を増やすことが正しいのではありませんが、相談者に世界に投資できない理由(ホームアセットバイアス*2)を聞いてみると主に下記の3つがありました。
*2 ホームアセットバイアスとは、世界に分散投資しようとしているのに、自国への配分が海外資産への配分比率を常に上回る現象をいいます。

■為替リスク
ここ最近、少し行き過ぎた感もあった円安で為替を意識された方も多いのではないでしょうか。本当は円安になっても外国へ投資していれば恩恵を受けるわけですが、為替にダイレクトに影響する商品(外国株式や外国債券、外貨建ての保険)に投資をしていなければ、そもそも最初から為替のことを意識しないで済みます。ですので、損を避けるために外国への投資を減らしがちになります。

■世界より日本への親近感・安心感
世界より自分の国の方が知っているので当たり前なのですが、人は知らないものよりも知っているものに投資しがちです。本来は感情などではなく、これまでのパフォーマンスや価値に投資するのが賢い方法と言えます。

■情報量の差や情報取集の手間
当たり前ですが、日本を知るのと、世界を知るのでは情報を得るのに差はあります。「企業に投資する」「海外でビジネスをする」のであれば、情報の差は致命的なものになりますが、iDeCoや企業型DCでは、私たちは投資信託などを使ってお任せで投資をします。ですので、あまり気にしなくて良いのですが、どうしても「わかって投資したくなる」心理があります。

私の場合、投資信託だけで見ると世界株式への投資割合が多くなっていますが、全体で見ると、日本株式への投資割合は比較的高くなっています。

その理由は、個別企業に投資しているからです。個々の企業だけをみると、日本企業の中にも期待できる企業があるので、その期待度から多く投資をしています。ちなみに昨年はマイナスでしたので、まったくお恥ずかしい限りです。

まだまだ外国への投資割合が低いのですが、投資信託という良いツール・商品がそろって来ています。冒頭に紹介したGPIFの期待リターンを見てもわかるように、外国株式の方が期待度は高くなっています。

組み入れる割合に正解はありませんが、これまで外国株式に投資していなかった人は特に、外国株式の組み入れをぜひ検討してみてください。