・意外と知らない力士の懐事情…相撲人気で増額、トップ横綱の驚愕年収

2011年10月31日、1米ドル75円32銭の戦後最高値を更新しました。その後は徐々に円安に進み、アベノミクス以降は比較的に安定していた為替水準が2021年以降さらなる円安に振れていきます。そして2022年に入り円安ドル高が急激に進行し、10月20日にはついに1米ドル150円台まで下落。32年ぶりの円安水準となりました。11年間で円の価値は半分となったのです。

東日本大震災後に史上最高値の「1米ドル75円32銭」に

2007年6月以降、それまでの円安から大幅な円高のトレンド転換が発生しました。主要国の中で日本の金利が最も低いことから、市場がリスクオフの局面では「円キャリートレード」が拡大しました。

円キャリートレードとは金利の低い日本円で資金を調達して、外貨で運用すること。当時、リーマンショックやギリシャ危機などで信用不安が増大してリスク回避の傾向が強まり、円高が進行したのです。輸出大国だった日本にとって、円高は死活問題でした。

2011年3月の東日本大震災で日本は甚大な被害を受け、福島第一原発の事故による不安も背景に円高は進みました。国力を反映するはずの為替相場でなぜ実態と異なるレートとなったのでしょうか。

それは、多額の保険金支払いが必要な保険会社や復旧資金が必要な企業が、外貨建ての資産を売却するのではないかという思惑からといわれています。そして、2011年10月31日に1米ドル75円32銭に最高値を記録。この日、政府日銀は大規模な為替介入を実行しています。