個人の商品に対する厳しい目が健全化のカギ

本来であれば、商品選定を行っている運営管理機関に専門的知見をもって加入者が老後資産形成する上で適切な商品を提示するという責務を果たしてもらえれば、高コストパッシブ商品を確定拠出年金の世界から一掃できると思うのすが、商品の販売会社でもある彼らの動きは大変遅く、健全化されるにはまだまだ時間がかかりそうです。

私たちiDeCoを利用して老後資金の資産形成をする側からすれば、自らの年金資産を効率よく運用するために商品選択に厳しい目を持って臨むことで自衛するしかありません。ぜひ、すでにiDeCoに加入している方またはこれから加入するみなさんも、しっかり商品選びをしてください。iDeCoでおひとりおひとりの選択によってアクティブを含め良い商品に資金が集まるようになると きっとそれは大きな力になって運営管理機関・金融機関側を動かす力になり、健全なラインナップのプランが拡がっていくと思われます。

そしてiDeCoの商品が魅力的になっていくと、見比べられる企業型DCの商品ラインナップをも良くしていく力にもなっていきます。みんながベストな商品を選ぶと世の中を良くしていく力になる、そしてそんな投資信託が投資する先は長期的に値上がり・成長が見込める先ですから世の中全体を良くする力にもなります。面倒くさがらず、少しずつ投資信託を深く知って、しっかり商品選びをしていただけたらと思います。